7月11日(土)
先輩と午後から行ってきました。
場所は尾山町、旧園邸
玄関を入るとシダの葉が風にそよそよ揺れて、下を流れる水も何とも涼しげでした。
玄関までの脇にはシダ→
寄付掛物 加賀千代尼筆 天の川賛「ホシアイヤ 心シテ行 雲ノ脚」 梶の葉絵
香合 鉄刀木(たがやさん) 崎陽象巌 能管
中ノ間の掛物下側に 有馬筆(牛宿模様染 服紗にノセテ)
梶の葉7枚(ロクロ目丸盆にノセテ)
梶の葉は日本紙の原料、昔はこれに歌を書いて七夕星に供えたと聞きました。
寄付で掛物や有馬筆を見ていて、しばらくすると、やさしい音色。耳をすませば七夕の曲。案内係に
従い、皆、広間席に入ると正面庭で学生さん5人がマンドリンで「たなばた」の曲を演奏♪
客全員が着席するまで奏でてくださいました。
ここからは残念ながら写真撮影禁止の為、私の文章でお楽しみ下さいませ・・・・
本席 掛物 香燭 有光 防宿燕
花入 朝鮮帽
花 ききょう、白山おみなえし、はぎ、なでしこ、八丈すすき、ふ入りおとぎり草、くず
書院 山中製 誰ケ袖蒔絵 硯箱 秋
席から見た庭もいい感じで、ほどなく菓子器が出ました。
真葛焼木瓜形の中には紫陽花がパッと開いた様な葛製道明寺餡
席中、ご亭主が七夕祭のことから仙台の話になり、懐かしそうに「青葉城恋唄」を歌われ、それに連れて客の
何人かが一緒に口ずさみ一時、席が和みました。
退出時に通った板の廊下、低い勾欄で中庭を見ながら次の間へと、変化のある造りで本格的な茶事が催せる邸宅と伺いました。
時間があれば建物内をゆっくり拝見したい所です。
茶道具以外でも客をもてなす為の演出の数々。
暑い午後であったが、私の頭の中を久しく歌うことがなかった七夕の歌♪ささの葉さらさらのきばに揺れるお星様きらきら♪が流れ、マンドリンの音色と花入の朝鮮帽がいつまでも印象的でした。