生け花とお茶のお教室として祖母の代からあるお家をリフォームした東出さん。担当した松永は、住宅リフォームのご提案や現場管理まで一手に引き受けました。東出さんが葛巻内装にリフォームを依頼した経緯や、こだわったポイントや工夫した点、完成後の感想などをお話しいただきました。
エステサロンのリフォームのポイント 生まれ変わった古民家
リフォームの経緯について
東出
築60年以上のお家。祖母の思い出も詰まっているため、建て替えは考えなかったそう。東出さんが祖母からこの家を受け継いでいって欲しいと言われたとき、使ってない場所をそのままにしておくのではなく、新しい形で残していきたいと強く想ったそうです。東出さん自身が新しい世代に向けてアプローチするならば、古き良きものは残しつつ、新しいものも取り入れていきたいと考え、3ヶ所のリフォームを希望しました。
- 外観は古民家をイメージして少し暗めなシックなイメージ
- 玄関はお花を生けるので趣のある風合いで
- エステサロンは、古いものと新しいものが調和した雰囲気
リフォームした外観と玄関、サロンのお部屋について
エステサロンのオープンに合わせて、玄関とその外観もリフォームすることにしました。以前は白色だった外観。思い切って木目を基調とした外壁に変更し、重みのある色の引戸を合わせることで、外観と調和が生まれました。瓦で作った看板の上にあるレトロな電灯は、松永が提案。玄関を入ると、生け花の先生であるお母様が生けたお花が、凜々しい姿で出迎えてくれます。廊下は全面漆喰でしたが、半分より下に木目の入った木を入れて、外観との統一感を出しました。
東出
松永
古きものと新しいものの調和を大切にしたかったので、明るさと暗さのバランスにも気を遣ったという松永。二面ある窓から光が入り、白く塗られた木の壁で部屋全体は明るい印象に。反対に床は濃い茶色の木を敷き、古い家具を配置し、全体的に落ち着いた雰囲気に仕上げました。
今回のリフォームのきっかけとリフォームのご要望
リフォームのきっかけ 葛巻内装に依頼した理由とは?
東出
松永
葛巻内装のことは、親戚の紹介で知った東出さん。前回のリフォームは「カフェ風」というリクエストでお願いしたところ、完成した様子が自分のイメージとぴったりだったそうです。それまではチラシを作るときなど、なかなか業者さんにイメージが伝わらず、悔しい経験をされたとか。前回のリフォームで信頼を得た松永。東出さんは「今回も必ず理想通りにしてくれる」という大きな期待を寄せていました。
リフォームのご要望は?
松永
東出
低かった天井は取り払い、家の傾斜を利用して屋根を作り、天井を高くして梁をしっかり出すことに。ずっと物置のように使われていた部屋をリフォームすることに不安もあった松永でしたが、東出さんが希望する状態にリフォームが完成して喜んでもらえたときは、安堵したそうです。
台所をサロンへ 葛巻内装のこだわり
リフォームするにあたり、工夫した点は?
松永
玄関の外観部分は古民家風ということで、濃い茶色と依頼をしたが、色が思ったより薄い茶色だったことに最初はがっかりしたが、後々その色がぴったりだと気づいた東出さん。「窓の格子の色が濃い茶色でそれがアクセントにもなり、年月と共に風合いがだんだんと出る絶妙な色だったんです」光の加減も考え、あえて薄く塗装した松永さんの長年培ってきた感覚に驚いたそうです。
また、古い家具も使えるように工夫しています。東出さんが昔使っていたアンティークの机もその1つです。ロータイプの机でしたが、化粧台として取り付け位置を座ったときの高さに設置。大きな鏡を前に置き、お客様の化粧直しのスペースとして蘇らせました。また、お祖母様が使っていたタンスは、寸法を図りサロンの一角にはめ込みました。古きものと新しいものが並んでも不思議と調和し、サロンに溶け込んでいます。
難しかった点
東出
松永
床板の塗装は、職人に頼むとコストがかかるため、パートの社員に塗り方を指導し、塗ってもらうことでコストを下げることに成功しました。また、壁に使われた板は同じ間隔の板をそろえると割高になるので、幅の大きさがバラバラの板を組み合わせました。加えて縦に節を入れ、木目が目立たないようする工夫をしています。DIYをする人にも参考にしたい、長年の経験が活かされたリフォーム技。松永に説明されて初めて気づく工夫が、あちこちに隠されていました。
納期やアフタフォローについて
東出
松永
リフォーム作業中、東出さんのアドバイスに職人気質な松永は、首を縦に振らなかった場面もあったといいます。しっかりと期限は守って作業は完了。
今回伺ったときも、玄関先にある電灯の角度を気にしたり、床板に異常がないか確認したり、自分が手掛けた仕事に対して終わっても真摯に向き合う松永。対談後、工具を素早く取り出し、持参した暖簾をささっと取り付けていました。些細な部分のメンテナンスもお客様との距離が近いからそこできるのです。
完成後の様子
お庭について
東出
松永
広いお庭のお手入れは、東出さん自身が行っています。春は梅、夏はアジサイ、秋は紅葉と四季を楽しめるように木が植えられ、冬は雪の重みで松が傷まないよう、雪吊りも行います。また、お茶の先生だったお祖母様の名残で、お茶のとき手を洗う蹲(つくばい)も。散ったお花が水に浮かんだり、雪がうっすら積もったときなどは風情のある、素敵なお庭なのです。
みなさんの反応
東出
リフォームした玄関部分は、いつも出入りする生け花の生徒さんからもイメージが一新されたと評判です。以前より、シックな趣となり、通われる生徒さんの意識も変わってきたといいます。エステサロンを利用されるお客様からは、「古民家風の落ち着いた雰囲気と素敵なお庭、そして東出さんの笑顔に癒やされる」と好評です。
両者ともにお話した感想
松永さんには私のイメージをそのまま形にしていただき、感謝しかありません。ここのサロンは私のパワースポットでもあり、癒しの空間です。松永さんをはじめ、葛巻内装さんのおかげです。本当に嬉しくてこれからたくさんの人に見てもらいたいな、と思っています。次回は、お茶室の部分を和風カフェにリフォームしたいので、ぜひ松永さんのお願いしたいです。また来年もお願いしますね(東出さん)
こうしてお客様が喜んでくださっている様子を直に聞けて、職人冥利に尽きます。この仕事をして随分経ちますが、完成した後もこうしてご縁が続いていることが、また嬉しいです(松永)
庭園がみえるエステサロンsilky cocoシルキーココ
艶のあるもっりちりした肌になってもらうため、オールハンドの施術をおこなっています。笑うことも綺麗になる秘訣の一つ。お肌も心も綺麗になって帰っていただきたいです。
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